柏崎刈羽の再稼働 秋以降に見送りへ
地元同意の判断 ずれ込み
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(出典) 朝日新聞朝刊/2025年05月31日
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「再稼働加速」 2原発焦点
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働が30日、今秋以降に見送られる公算が大きく
なった。 この日、県は、花角英世知事が再稼働への賛否を判断する前に必要としていた県民向けの公聴会日程を公表。 最終回が8月31日に設定された。 政府や東電は、電力
需要の高まる今夏までの再稼働を期待していた。
花角知事は再稼働の判断にあたって、まず「議論の材料」が必要と主張。 ①福島第一原発
事故の「三つの検証」 ②柏崎刈羽原発の運転禁止命令の解除 ③同原発の安全性確認
④事故時の避難を巡る取り組み----で、今月までに出そろった。
その後に「県民の受け止めを見極める」手続きが必要としており、その一つに公聴会を挙げ
ていた。 県は30日、この日程を6月29日～8月31日と発表。 同意についての判断は事実
上、9月以降にずれ込むことになった。
また、ほかの手続きとして挙げていた「市長村長との対話」の終了時期についても、花角
知事は「夏いっぱい」との見方を示していた。 さらに、県民への意識調査を行うともして
おり、判断の時期は見通せない状況となっている。
(井上充昌)
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