原電、原発動かなくても黒字
8年連続 2基再稼働は見通せず
|
(出典) 朝日新聞朝刊/2025年05月16日
(過去の関連記事)
(1)NPG2193_2024.11.14.html / 敦賀再稼働 正式不許可
原電の再申請 難航か
(2)NPG2192_2024.11.14.html / 敦賀2号機 再稼働を不許可
規制委 活断層否定できず
(3)NPG2090_2023.11.29.html / 東海第二30キロ圏 放射性物質拡散なら
最大17万人が避難対象 原電が試算
(4)NPG2107_2023.03.06.html / 原発回帰 積み残される避難
30キロ圏94万人 道路不通なら 東海第二
日本原子力発電(原電)が15日発表した2025年3月期決算は、最終的なもうけを示す
純利益が前年比80%増の44億円だった。 保有する原発2基は動いておらず、再稼働も
見通せない。 だが、電気を買う契約を結ぶ大手電力が支払う「基本料金」のおかげで、8年
連続の黒字を確保した。
原電は敦賀2号機(福井県)と東海第二(茨城県)を持ち、この期は大手電力5社(東京電力
ホールディングス、関西電力、中部電力、東北電力、北陸電力)から計1076億円の基本料金
を受け取った。 東日本大震災後に停止してから支払われた基本料金は、1.5兆円規模にの
ぼるという。
一方、敦賀2号機は昨年11月、原子力規制委員会の審査で再稼働に向けた申請が不許可
になった。 原電は再申請に向けた追加調査の計画を3月末までに公表するとしていたが、
延期している。 村松衛社長は会見で「追加調査は相当規模が大きい。 万全な計画を立案
するため時間を要している」と述べ、公表の時期は明らかにしなかった。
(中島嘉克)
 TOPページへ戻る
|
|
