(出典) 朝日新聞朝刊/2025年05月30日
(過去の関連記事)
(1)RE1045_2024.03.04.html / 知事再び見直し意見 風力発電 環境アセス
(2)RE1030_2023.03.21.html / 「中止含め再検討を」 風力発電アセス 知事、意見書
滋賀・福井両県にまたがる三十三間山に計画されている風力発電所について、高島市の
今城克啓市長が事業の中止を求める要請書を事業者に送付した。 23日付。 森林環境や
眺望景観などに影響があることを理由としている。
事業者は、ジャパンウィンドエンジニアリング(東京)。 計画では、三十三間山の山頂周辺
約627ヘクタールに風力発電施設17基(最大出力約10万キロワット)の設置を予定してい
る。
環境影響評価法に基づく環境アセスメントが進められており、事業者が「配慮書」 「方法
書」 「準備書」を作った各段階で、市が県に意見を提出する。 事業者はすでに配慮書と
方法書を提出し、市の意見はいずれも「賛成できない」だった。
市などの意見を踏まえ、昨年2月には三日月大造知事が「重大な環境影響を回避できない
場合は、事業取りやめも含め抜本的な見直しを検討すること」などを求める意見を経済産業
相に伝えた。
今回の要請書では「イヌワシの国内連続分布を阻害する要因になる可能性がある」 「クマ
タカの生息に影響が与えられた場合、森林環境の構造や機能の一部が失われる可能性が
ある」などと指摘した。
市によると、環境アセスの調査は3月に完了。 事業者が今年末〜2027年に準備書を作成
する予定となっている。
 TOPページへ戻る
|
|
