徒然草津生活 Since 2010 (2号館)
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Diary/Archive
　　　　　　2025年12月

2025年の漢字と流行語大賞　　　　　　　　　　　 1241-2025.11.12

　2025年の世相を象徴する「今年の漢字」が「熊」に決まりましたね。
京都市東山区の清水寺で12日、森清範貫主が縦1.5メートル、横1.3メートルの和紙に揮毫して
いる様子がTVで放映されていました。
　毎年、日本漢字能力検定協会が、はがきやインターネットで全国から募り、最も多かった1字を
選ぶイベントが行われ、今年は31年目だそうです。

　同協会によると今年は、18万9122票の応募のうち「熊」が2万3346票で第1位になり、今年の
漢字に選ばれました。
　実は、拙者も順位を付けて以下の通り、TOP5を予想していました。
TOP2の順序は逆でしたが何と予想が的中しましたよ。

①「米」---昨年比2倍以上に価格高騰し、緊急対策として備蓄米が放出されましたが焼け石に
　　　　　　水で、一向に下がる気配がないですね。　石破前政権で米価格政策として打ち出された
　　　　　　コメ増産政策は、新しい高市政権になるとわずか3ケ月程で従来の政策に回帰し農政
　　　　　　復古とまで言われました。 一体、この国の農政はどうなっているのでしょうかネ!

②「熊」---日本各地で熊が市街地まで出没して、生活や経済活動に深刻な影響を及ぼしました。
　　　　　　クマによる人身被害者、死亡者が過去最多になった年です。
　　　　　　改正鳥獣保護管理法により自治体の判断で銃器によるクマなどの駆除が可能になる
　　　　　　仕組みもでき、「緊急猟銃」という流行語もできました。

③「暑」---国内各地で最高気温を更新した暑い夏でしたね。
　　　　　　ここ近江の草津も堪(たま)らんかったですよ。
　　　　　　最高気温は伊勢崎市で41.8℃を記録し、従来比一気に0.7℃も上回りました。
　　　　　　更に、今夏の平均気温も平年より2.36℃上回ったようで、最も暑い夏となり、温暖化で
　　　　　　気温上昇に歯止めがかかりません。

④「騰」---物価高騰を表す一字として充てた漢字なんです。
　　　　　　昨年から日本の消費者物価が大幅に上昇しており、特に穀物や生鮮食料品、菓子類、
　　　　　　飲料など生活必需品で顕著でした。　スーパーマケットで買物をすると実感します。
　　　　　　拙者のような年金生活者には堪(こた)えますね。　政府には実質賃金や年金が上がる施策を
　　　　　　お願いしたいです。

⑤「札」---これはトランプを表す漢字として考え抜いて充てた一字なんです。
　　　　　　トランプ米大統領の就任後、世界は相互関税による大きな混乱と影響を受けました。
　　　　　　日本でも輸入品の価格がさらに上昇するなど物価高に拍車をかけましたね。

　拙者の時代感覚は世間のそれとずれていず、まだボケていないことを認識しましたわ!
世相というものは、良くも悪くも、時の社会状況を反映したものです。
政治家もボヤっとしていると後がないことを認識しないといけませんよ!

　それから、今年の流行語大賞です。
主催者によりノミネートされた30語(diary-2.1238 & diary-2.1239にアップ)から選ばれた
流行語大賞は、既に12月1日に発表されています。
それは、日本の憲政史上初の女性総理大臣となった高市早苗さんの発言でしたネ!
　　「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」

　おいおい、ワークライフバランスはどうなったんじゃい！
ブラック霞ヶ関に急変？　働き方改革はどうなったの?

　この流行語大賞イベントの主催者は一般国民大衆ではなく、自由国民社『現在用語の基礎知識』
編集部なんです。　今年は「T&D保険グループ 新語・流行語大賞」として実施されました。

　ノミネート30語は、編集部と事務局が選び、漫画家・タレント・講談師・作家など各分野の著名人
で構成された選考委員会が、ノミネート30語からトップ10と年間大賞を決める仕組みになってい
ます。
2025年　新語・流行語大賞 TOP10
働いて働いて働いて働いて働いて
　　 まいります/女性首相		 高市早苗首相の就任時のフレーズ
エッホエッホ SNSで爆発的に流行したミーム
オールドメディア SNSと対比した新聞・TVなどの伝統的なマスメディア
緊急猟銃/クマ被害 自治体の判断で「緊急猟銃」を可能にする制度
国宝(観た) 映画『国宝』の大ヒットに関連する言葉
古古古米 政府備蓄米の放出に関連した言葉
戦後80年/昭和100年 終戦から80年、昭和改元から100年という祈念すべき年
トランプ関税 第二次トランプ政権による強固な通商政策
二季 気候変動による「春と秋がない」という季節感覚
ミャクミャク 大阪・関西万博のマスコット

　そして、授賞ですが、ことばに深く関わった人物・団体が表彰されます。

　繰り返しますが、「ネット投票の単純人気ランキング」ではなく、世相をどう切り取るかを専門家が
議論して選ぶ賞なんです。

　私見ですが、選考方法も影響しているのか、今年の流行語大賞のフレーズは、「忖度」の臭いが
プンプンしているようで、一般国民の感覚からズレているように思えてなりません。
皆さんはどう思われますか?


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