(出典) 朝日新聞朝刊/2025年03月25日
福井県の杉本達治知事は24日、関西電力の3原発（美浜、大飯、高浜）から出る使用済み
核燃料を、県外に運び出す関電の工程表を容認した。 これにより、営業運転開始から40年
を超える関電の原発3基は引き続き、運転できることになった。
杉本知事はこの日、関電の森望社長と県庁で会談し、武藤容治経済産業相ともオンライン
で面談。 「国が責任を持って取り組む決意をうかがい、県として実効性がある」と判断した。
関電は2023年10月の工程表を更新し、25年2月に県に提示した。
主な搬出先とする日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)への搬出は2年遅れの28年
度からとし、30年度までに198トンを出す。 フランスへの搬出量は200トンから400トンに
倍増するとしている。 ただ、使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設を県外につくる
計画については、前回と同様、具体的な候補地は示していない。
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